モデルは台北市⽴第⼀⼥⼦⾼級中学
という実在の
⼥⼦校
⼩愛と敏敏が通う名⾨⼥⼦校の名前は「省⽴第⼀⼥⼦⾼級中学」。⾼級中学とは、⽇本語の⾼校に相当し、字幕では「第⼀⼥⼦⾼校」。そのモデルとなったのは「台北市⽴第⼀⼥⼦⾼級中学」、通称「北⼀⼥」と呼ばれる⼥⼦⾼校だ。1904年に前⾝である臺灣總督府國語學校第三附屬學校が創設され、1967年に現在の名称になった。北⼀⼥の制服のブラウスは緑⾊。学校のシンボルカラーにもなっている。1949年10⽉に夜間部が増設されたが、1982年7⽉に廃⽌。しかし1963年に増設された「進修補習学校」が夜間に授業があったため、夜間部廃⽌以降、「夜補校」「夜校」と呼ばれ、2004年に廃⽌されるまで、夜間部の役⽬を果たしていた。
本作の脚本は、脚本家のシュー・フイファンが、⾃ら北⼀⼥中の「進修補習学校」に通っていた体験をもとに書いたもの。胸の刺繍の⾊も、当時の北⼀⼥の実際の⾊と同じになっている。



















懐かしい学生時代が蘇る。
(台湾では「桌友(字幕では机友)」と呼ぶ)
あの頃は現在地に立っているのに精一杯で
どこに行くのかも定まっていなかった。
誰かと本音を共有することで強い気持ちが持てることや
思春期特有のモヤモヤを母にぶつけたり
それでも冷蔵庫の付箋に涙したり
繊細に描写された行動は「うんうんうん」の連続である。
いつの時代も、台湾も、日本も、世界共通で
片思いしてる女子の横顔は美しい。
「自分が場違いな気がして不安になる」という台詞が
今の自分にザクっと刺さり涙が落ちた。
歳を重ねても変わらない自分のポイントに気づける映画!!!
一青窈(歌手)
ひとつの机から始まる物語は喜びも痛みも丁寧に描かれ、正直でありたい気持ちを呼び起こされる。
胸の奥に静かな余韻を残す、忘れがたい青春の1ページ。
松井玲奈(俳優・小説家)
そんなことはわかっていても、今の自分も大切。友達も家族も。
全てがもどかしい小愛の心の動きは、忘れかけていた小さな気づきを思い出させてくれる。
小谷実由(モデル、エッセイスト)
友情と初恋とコンプレックスの間で揺れ動く姿は、痛々しいのになぜだか晴れやかで。
羨望感と劣等感、抱きしめてこそ青春だ!
地球のお魚ぽんちゃん(漫画家『霧尾ファンクラブ』)
それはつまり、裏から表を見るとき、「月」が「太陽」との関係性を意識するとき、に生まれる感情を、
思春期映画のメロディーにのせて唄う、この映画にとって必然なのだった。
また一人、魅惑のメガネッ娘の誕生を祝福するのだ。
宇田川幸洋(映画評論家)
自己評価の低さに悩む青春の成長物語。
この映画が大好き。心が揺さぶられた!!
チェン・イェンフェイ(陳妍霏)と シャン・ジエルー(項婕如)の演技はどちらも素晴らしい。
そして私のお気に入りは母親役のジー・チン(季芹)だ。
彼女の演技は見事で、型にはまらない解釈も光っている。
公開されたら、ぜひお見逃しなく。
ギデンズ・コー(『あの頃、君を追いかけた』『赤い糸 輪廻のひみつ』監督/脚本/原作)