解説

作品イメージ 中華圏で絶大な人気を誇り、全世界に13億人もの読者を有すると言われる超人気作家・金庸。彼が発表した15の作品うち、中国版「巌窟王」と称され親しまれているのが「連城訣」だ。金庸の全ての著作は、1950年代から現在まで何度も映画・TVドラマ化されてきたが、「連城訣」は単行本全2巻という手頃な文章量ながら映像化の機会が少なかった。その理由としては、主人公が次から次へと残酷な罠にはまることや、心理的な描写が多く映像化が困難だったことが推測できるが、03年に満を持して制作された本作では、原作のストーリーを変えることなく行間を補足し、登場人物をより魅力的に描くことに成功している。
主人公・狄雲(てき・うん)を演じるのは、80年代のジェット・リー、90年代のチウ・マンチェクに続き、『SPL/狼よ静かに死ね』のウー・ジンらと並ぶ第3世代のクンフー・スター、ウー・ユエ。5歳から習い始めたクンフーの腕前は天下一品で、わずか17歳にして国家が授ける最高の称号“武術武英級”を賜るほど。数多くの大会で優勝を収めた輝かしい経歴とその後の俳優転身は、『少林寺』で鮮烈なデビューを果たしたジェット・リーの姿を彷佛とさせる。彼の本物のアクションと確かな演技力によって、本作は単なるエンタテインメントを超えたリアリティを感じさせる傑作となった。
二大ヒロインの一人、戚芳(せき・ほう)を演じるホー・メイティエンは体操選手であった経歴を活かし、武侠ドラマを中心に活躍。日本の人気漫画『中華一番!』が中国でドラマ化された際に、押尾学や『上海タイフーン』のピーター・ホーら、話題のキャスト陣と共演している。もう一人のヒロイン、水笙(すい・しょう)を演じるスー・ツァンは5歳で子役としてデビュー。近年では、チェン・クン主演ドラマ『華の家族』や、金庸原作/ホァン・シャオミン主演の『鹿鼎記』等、話題作への出演が相次ぐ若手女優の注目株。その可愛らしさから、日本のファンも多い。本作撮影時は弱冠16歳だったが、ベテランの落ち着きで好演している。個性豊かなサブキャラクターには『碧血剣』『笑傲江湖』のユー・チェンフイ、『天龍八部』『セブンソードTVシリーズ』のジー・チュンホア、中国版のドラマ『西遊記』で孫悟空を演じた名優リュウ・シャオリントンほか、クンフー映画・武侠ドラマを支える実力派が多数集結し、その強靭かつ華麗なアクションで全編を彩っている。
監督は、多くの武侠ドラマを手掛け、その確かな手腕に定評のあるワン・シンミン。その他にも『射鵰英雄伝』『天龍八部』等、傑作武侠ドラマ生み出したスタッフが名を連ね、卓越した手腕を遺憾なく発揮している。無実の罪を着せられ、愛する女性をも奪われた悲劇の侠客。至高の技と秘伝の武術書を巡る死闘、そして伝説の財宝の在り処…。至高のアクションで加速する武侠娯楽活劇の決定版を、全33話・ノーカット完全版でお楽しみ下さい!!
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物語

物語イメージ義侠の士であり卓越した武芸者である梅念笙[ばい・ねんしょう]は、ある日、3人の弟子萬震山[ばん・しんざん]、言達平[げん・たっぺい]、戚長発[せき・ちょうはつ]に命を狙われる。彼らは、秘伝の技“連城訣”を伝授しようとしない師匠に業を煮やしたのだ。
背中から刺され、連城訣の剣譜を弟子たちに投げ付けて川に飛び込んだ梅念笙を助けたのは、丁典[てい・てん]という青年だった。懸命に看病する丁典を人徳の士と見込み、隠し持っていた内功の秘伝書“神照経”と連城訣の秘密を伝え、梅念笙は息絶えた。一方、弟子たちは、奪った剣譜から連城訣の秘密を探ろうと奮闘するも、ある朝目覚めると鍵をかけて保管しておいた剣譜が消えていた。彼らは互いを疑い、決裂することに…。そして7年後。
戚長発は農民として田舎に隠遁し、2人の弟子とともに暮らしていた。狄雲[てき・うん]とひとり娘・戚芳[せき・ほう]である。兄弟のように互いをいたわり合って育った彼らは、いつしかほのかな愛で結ばれていた。
そんなある日、萬震山の息子が父親からの伝言を携えて、突然やって来る…。

キャスト

ウー・ユエ(呉越) 『レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター/書剣恩仇録』
ホー・メイティエン(何美鈿) 『中華一番!』
スー・ツァン(舒暢) 『天龍八部』『華の家族』
ジー・チュンホア(計春華) 『天龍八部』『少林寺』『阿羅漢』
ユー・チェンフイ(干承恵) 『始皇帝暗殺 荊軻』『少林寺』

スタッフ

製作総指揮:マー・ヘーピン(馬和平)
監督・企画:ワン・シンミン(王新民)
脚本:ホアン・ファン(黄放)
編集:ジャン・ジン(張津) 『射雕英雄伝』『天龍八部
撮影:イェ・ツーウェイ(叶志偉) 『射雕英雄伝』『天龍八部
原作:金庸「連城訣」(全2巻・徳間書店刊)
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