目を覆うばかりの惨劇は、果たして現実に起こったことなのか。レンタルビデオに紛れ込んだ、無差別連続殺人犯の狂気に満ちた告白と、それを証明する血に彩られた残虐な光景。そして、『ラスト・ホラー・ムービー』というタイトルに隠された本当の意味を知った時、最大の恐怖が訪れる…!
本作は多くの映画祭で上映され、賛否両論を巻き起こしながらも、合計9つの賞を受賞した衝撃の話題作である。監督のジュリアン・リチャーズは『Darklands(原題)』で10個の映画賞を獲得し、颯爽とデビューした俊英だ。『アイズ ワイド シャット』『ティム・バートンのコープス・ブライド』にも参加した経歴を持つ、編集のクラウス・ウェーリッシュは、本作でもその才能を遺憾なく発揮。リアルでショッキングな殺人シーンを、より際立たせることに成功している。特殊メイクを担当したポール・ハイエットは日本公開もされた『ディセント』『FAKERS/フェイカーズ 4日間で借金を返す法』でも辣腕を振るっており、デヴォン青木主演のSFアクション『The Mutant Chronicles(原題)』にも参加している。ゾラナ・ピゴットは、壮大なスケールの人形劇『ストリングス~愛と絆の旅路~』を手がけた女性プロデューサー。草彅剛、中谷美紀など豪華な声優陣を揃えたジャパン・バージョンが07年GWに公開され話題を呼んだ。各分野の若き才能が集結した本作は、インディーズ映画でありながら圧倒的に高いクオリティを誇っている。思わず顔を背けたくなるほどリアルな暴力シーンは出色。それが家族や友人との和やかなやりとりの合間に挿入され、その落差に悪いジョークに引っ掛けられているような気分にさせられる。そして主人公が放つ問いかけは、我々の中に潜む死と暴力への憧れを否応無く暴き出す。ホラー、ブラック・コメディ、フェイク・ドキュメント…ジャンルの壁を越えて繰り広げられる、悪夢のような映像体験。乱立するあまたのホラー映画とは一線を画す、究極の衝撃作!