日中戦争下、ひとりの英国人ジャーナリストが60人の孤児を連れ、黄石(ホァンシー)の街を旅立った。荒涼とした大地を渡り、豪雪の山々を越え、砂嵐舞う砂漠を抜け、一歩一歩…。これは真実のストーリー。
1930年代の終わり、拡大する日中戦争の戦火が南京から黄石に迫りつつあることを知り、中国人孤児60名を連れてシルクロードを横断する逃避行を繰り広げたイギリス人ジャーナリストがいた。日本軍の銃弾を避けながら荒涼とした大地を渡り、極寒の雪山を越え、広大な砂漠で砂嵐に見舞われ、遂には山丹の寺院へと辿り着く。700マイルもの距離のほとんどを徒歩で進んだこの軌跡の旅は、のちに“小さな長征”(※「長征」とは、1934年から1936年に共産党が行った大移動)と呼ばれた…。本作は、命を懸けて子供たちを救った青年 ジョージ・ホッグの、知られざる感動の実話を映画化した作品である。
『運命の瞬間/そしてエイズは蔓延した』でモントリオール世界映画祭特別審査員賞を受賞し、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』を大ヒットに導いたロジャー・スポティスウッド監督が束ねるスタッフも超一流揃い。撮影は『HERO』『LOVERS』のザオ・シャオディン、音楽に『シャイン』『エリザベス』などで数々の映画賞を受賞したデヴィッド・ハーシュフェルダー、衣装デザインは『鬼が来た!』のガオ・ウェンイエンと『マトリックス』シリーズのキム・バレットなど、人種の壁を乗り越え、監督が“真のコラボレーション”と名づけたのに相応しい顔ぶれが集った。
主役のジョージ・ホッグを演じるのは『ベルベット・ゴールドマイン』で注目され、05年カンヌ国際映画祭ショパール・トロフィー賞、『ELVIS エルヴィス』でゴールデングローブ賞男優賞を受賞、『奇跡のシンフォニー』での好演も記憶に新しいジョナサン・リス=マイヤーズ。そして、ホッグとともに子供たちを救う女性看護師役には『サイレントヒル』『ネバーランド』のラダ・ミッチェル。脇を固めるのは、本作の原案を知った当初から出演を熱望していたという世界的俳優チョウ・ユンファを筆頭に、『SAYURI』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』などハリウッドからのオファーが絶えないミシェル・ヨー、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのデヴィッド・ウェンハムといった、いずれ劣らぬ演技派だ。
構想から10年余りを経て、オーストラリア・中国・ドイツの合作映画として、総勢1,300人にも上るスタッフ・キャストにより完成を見た本作は、世界各国で上映され高い評価を受けた。ハリウッドの超大作にも劣らないスケール感溢れる映像と、真実の物語のみが持つ、魂を揺さぶるような感動。日本劇場未公開が惜しまれる名画を、是非DVDでお楽しみください。